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夏への扉

書評


夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))


長編SF小説の人気投票があると, 必ずベスト10内に入るらしいSF小説の古典。


家事ロボットを作って会社を興した技術者の主人公が恋人ともう一人の会社創設者に裏切られて
その二人に復讐しようとしたら返り討ちにあったあげく, コールドスリープで
30年後の未来に飛ばされてしまうというお話。


AmazonのレビューとかにもあるようにSF好きじゃなくても楽しく読めると思う。
あえてケチをつけるとすると, 結構早い段階でオチがわかってしまうことかな。


でも, 所々に散りばめてある伏線の張り方がうまくて, オチがわかったときは
「なるほど, あれはそういうことだったのか」と思わせてくれる。


物語の中では主人公が1970年から2000年に飛ぶんだけど, この小説が発売されたのは1979年
ということもあって, もちろん実際の2000年とは随分違っていて,
そこにはインターネットもなければ, PCもなくて, 主人公が作った家事ロボットが活躍している。
そのへんのギャップも読んでいて楽しかった。


ちなみに, これを読んだきっかけは「涼宮ハルヒ」だったりする。
正確にはMegami MAGAZINE 8月号での以下の文章。

長門が「憂鬱III」で読んでいる本は「世界SF全集12 R・A・ハインライン」。この中に収録されている「夏への扉」は、SFファンによる人気投票をすれば必ず上位にランクインする名作中の名作で、初心者にもオススメできる上質の娯楽作品です。(以下略)


この小説の主なキーワードは「時間旅行」,「タイムパラドックス」,「コールドスリープ」
なんだけど,「笹の葉ラプソディ」(「涼宮ハルヒの退屈」に収録)と「涼宮ハルヒの消失」でも
これが重要なキーワードになっていて, この部分は「夏への扉」を参考にしていそうな感じ。
まあ, nishも言ってたけど, この手のキーワードはもうありふれたものになっている感があるので
実際のところはわからないけど。


余談:


気が付いたら, 「ハルヒ」の話になってしまったが, とりあえず「ハルヒ」の小説は
涼宮ハルヒの消失」まで読んでみることを薦めてみる。


涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

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涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

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