みんなのPython

- 作者: 柴田淳
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/08/22
- メディア: 単行本
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一昨日, 読み終わりました。まず, Pythonについてですが, 言語仕様が至ってシンプルで
おそらく今まで私が手を出してきたC, C++, Java, PHP, Ruby, Haskellの中の
どの言語よりも簡単だと思います。もちろん本当に使いこなすには長い時間がかかるでしょうが。
内容はプログラミング初心者にもわかりやすいように書かれてます。
逆にそうでない人には物足りない感じもあります。
あと, superメソッドがあるとは書いてあるけど, それを使ったサンプルコードが載ってないので
後はWebで調べてねみたいなところが所々にあったりするのだけど, Pythonは他の言語と比べて
日本語の資料がかなり少ないので時には英語の頻繁に資料を漁ったりする必要性が生じたりします。
まあ, プログラマなら英語は必須だと思うので英語にアレルギー反応を示さず,
ちょっと時間がかかっても英語の資料を読んだりした方がいいと思います。
Pythonらしさ
Pythonのコマンドラインインタープリタからimport thisと打ち込むとPythonの設計哲学が
表示されるのですが, その中に↓のような一文があります。
There should be one-- and preferably only one --obvious way to do it.
(やり方は1つであるべきだ。できるなら1つだけ, それもすぐわかる方法で。)
これはPerlの「there's more than one way to do it(あることをするのにいくつものやり方がある)」とは対極にあるものであり, これがPythonの設計思想を一番反映している言葉だと思います。
ところで,
その下に↓のような文もあるのだけど,
Although that way may not be obvious at first unless you're Dutch.
(あなたがオランダ人でないならそのやり方はすぐにはわからないかもしれないけど)
これは作者のGuido van Rossum氏がオランダ人だからなのかな?